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介護福祉士実技試験 おもろ実体験記!?

介護福祉士実技試験 おもろ実体験記!? 

実話に基づく物語。皆様も実技試験を受けるときは、充分注意してください。

①動かない利用者

 介護実技試験は、本人以外にも採点する教官・利用者役の人などの3人で行います。

もちろん、本人の介護力が必要ですが、利用者役の実力も大きくかかわってくるそうです。

 ある友達が介護実技試験を受けたときのお話。

  友達はもちろんガチガチに緊張して、自分の順番がくるのを手と脇に汗をにぎりながら待っていたそうです。  順番をまっているときに、自分の前に実技試験を終えてでてくる受験者の顔が怒りにもにたようで泣きそうでもあるような表情に 「実技試験とはこれほどまでに恐ろしいものなの」と介護講習会の選択をせずに実技試験を選択してしまった自分を後悔していたそうです。そう思っていた矢先友達の名前が呼ばれました。

 ここからより臨場感を出すために本人の言葉に変わります。

 教官 「では次 ○○さん。」

 本人 「 はい!!」 

  教 「時間は5分です。では、これが今年の問題になります。以下省略。」

 本 「なんだこの問題楽勝じゃねええか。ますぞえさんもびっくりじゃねえか?ぷぷ!(笑)」

  とさっきまでの緊張は楽勝ムードに変わり、すでに勝利の美酒の「におい」がすでにしていたそうです。

 問題をひととおり読んで暗記し、イメージをしながら、試験場所に入ったとき、何か鼻に違和感を覚えたそうです。

本 「 なにかにおうぞ? 勝利の美酒のにおいには程遠い、何かおむつばかりが入ったごみ袋に、くさった卵が入ったようなにおい?・・・。」

しかし、いつもおむつ交換でにおいには鍛えられてる友達は、気を取り戻し試験をスタートしたそうです。

後で友達にきいた話では、すでにこの時点で底なしの泥沼劇の序章が始まっていたと回想していました。

本 「さあ、介護界のテクニシャンと呼ばれる俺の利用者役は、どんなかわいこちゃんかな?」

と、甘い甘いうぬぼれに浸っていた友人の前に現れたものは・・・

本「・・・・・・・・な、何してんだよ?おまえこんなところで・・・。ここはおまえのくるところじゃない。(風の谷のナウシカ風)」

友人の前に現れたのは、おかっぱ頭風で体重は絶対100kgは超えていそうな、それはそれは大きな体躯の持ち主でした。後に聞いた話では、並みの利用者さんなら2.5人分くらいになる大きさだったそうです。

友人はこの利用者役には程遠いトドをみて、せっかく覚えた問題の記憶が吹き飛んで頭がまっしろになったといっていました。

本 「俺はこいつと実技試験を行うのか?いやもしかしたら闘うのか・・?ここは、実は介護の実技試験会場ではなくて、武道の実技会場、天下一武道会なのか・・?」

と自問自答しながら、実技試験を開始したしたそうです。

本「まずは、臥床している利用者を起こして・・って・・・いうかどうやってこの生気がないトドを起こせばいいんだよ・・。なあ教官答えてみなよ!(怒)」となかば逆ギレしつつ教官をみたそうです。 

しかし、教官(きょうかん)はもちろん共感(きょうかん)するどころか、その巨漢(きょかん)を起こしてみれば?的な完全に挑発した目線を返したそうです。

本「しまったここは、完全アウェーだ。利用者役のトドと教官で俺の華やかな介護キャリアに泥を塗りつけるつもりだ。共感を求めた自分が甘ちゃんだった。 助けて!マザー」

とお母さんに助けを求めている最中ももちろん時間は進んでいく。気を取り直して

本 「はい、では私がこちらから手伝うので、そちらの足で踏ん張って立ってくださいね。」

と声かけを行ったそうです。

トド 「・・・・・。」

本 「こ、こいつ完全無視かよ。足もまるで死んだタコのように伸びきってやがる。力を入れようとすら   しない・・。 助けて!お母ちゃん!」

2度目の母への助けもむなしく トドは仮死状態。

本「こうなったら、介護界の千代富士と呼ばれた力で、力ずくでも起こしてやる」

と トドの脇に手をいれたとたん。

本「 キターッ 」

本「な、なんなんだ、まるで、スカンクを脇のくぼみで飼っているような異次元臭は!?」

本「そ、それに、まるでワックスを塗ったようなこのぬめり感!?」

この時点ですでに、時間は半分以上経過していたようです。

本「こうなったら仕方ねえ。背に腹はかえられねえ!やるしかねえ!」と

腹をくくって試験を続行したそうです。

本「後、もう少しだもう少しで車椅子にのせれる。 はあはあ・・。」

もちろん、友人にとってもう目的は合格することではなくて、トドを車椅子に乗せてトドに勝つことが目的になっていたそうです。

本「後もう少しだ がんばれ自分!はあはあ・・。」

と車いすに乗せようと座面にお尻をもっていこうとした瞬間、

トド 「グハッ!」

と初めて声をあげたそうです。 トドは友人の闘いのかいもなく、車椅子の利用者さんが手を置くサイドバー?におしりの割れ目がおもいっきりささったそうです。

ついでに、車いすもその重さに耐えきれずブレーキをかけていながら、後ろに動いてしまい。

トドは、尻もちをつく形で倒れたそうです。

ピー その時点でタイムUP・・。 もちろん実技試験はだれからみても不合格。しかし、友人は思ったそうです。

本 「 か、勝った! TKOだ!(?)介護界の千代の富士面目は保ったぜ!」

本 「見たか教官!この介護界の千代の富士の世紀の大一番を! 」

友人は、教官は手をグーにして、震えて笑いをこらえてたといいます。

 

 友人は、私に今後この不幸が受験者をおそわないためにも、この言葉を伝えてくれといいました。

  「 実技試験、本当の敵は利用者役。信じるのは自分と受験票とときどきおかん。」

                                                     完

 

 

 

 

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